新型コロナウイルスの検査は

2020年9月7日

>>>この項については今後追記はありません。新型コロナウイルス感染症についての情報は当サイト内新型コロナ情報のページをご参照ください。また上越地域での検査実施については自治体や各医療機関の情報をご参照下さい。(R.2/9/4)

当院では検査を行なっておりませんが、新型コロナウイルスの検査としてはPCR検査、抗原検査、抗体検査があります。

PCR、抗原検査は検体採取時点でのウイルスの有無を確認する方法ですが、現状当地域では県との手続きを行なった保険医療機関以外の医療機関が、保険診療として検査機関に検査を依頼することができません。自費診療としてこれらの検査を実施しているところもないと思われます(当社調べ)。
(東京など都市部では自費診療(1回3万円程度)として実施しているところはあるようです)

抗体検査は、感染が生じた際、免疫の働きで1〜数週間後に体内に出現する抗体を測定するものです。比較的簡便かつ安価に検査ができ、迅速検査キットも流通するようになってきましたが、現在出回っているキットは試薬であり、診断用の医薬品として承認されたものはなく、また製品によって正確さにばらつきがあるため、もし検査をするのであれば信頼のおける検査機関に検体を提出した方が良いと考えます。
ですが。検査結果の取り扱いについて、抗体が陽性の場合は過去に感染していた可能性を示しますが、抗体が陰性であってもその人が検体採取の時点で新型コロナウイルスに感染していないという証明とはならないため、診療所などで検査を実施する意味については今のところ何とも言えません。

当院ではこれまで通り、診察にて新型コロナウイルス感染が疑われる場合に、検査対応が可能な医療機関への紹介ということになります。

厚労省の新型コロナウイルス感染症に関する検査についての見解
「…また、現在、日本国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得た抗体検査はありません。WHOは、抗体検査について、診断を目的として単独で用いることは推奨されず、疫学調査等で活用できる可能性を示唆しています。」
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少し前の資料ですが、日本環境感染学会のサイトにある「新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方」の文書です。
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追記)念のためですが、新型コロナウイルス感染が心配でPCR(または抗原)検査を行なったとしても、その時点での感染についての情報しか得られません。結果が陰性だったとしてもその後感染の機会があれば感染するかもしれません。1回PCR検査を受けて陰性だったからその後ずっと大丈夫、とはなりません。

追・追記)8月6日の時点で、上越市内にある医療機関のうち、院内で新型コロナウイルス抗原検査を実施する医療機関があるようです。PCR検査については不明です(当社調べ)

さらに追記)8月末の時点で、上越市でもPCR検査拡充に向け、検査センターを設置するとの連絡がありました。