サージカルマスク不足。

世の中マスク不足で、医療機関でも深刻な問題です。
普段使用しているサージカルマクスは化学繊維の不織布で作られています。目が粗いためウイルス粒子(直径0.1μmほど)は簡単に通り抜けてしまいます。
ウイルスが口や鼻から入ってくるのをある程度抑えようとするとN95などの特殊なマスクが必要となりますが一般的ではありません。

サージカルマスクは、呼気に含まれる水分と病原体がくっついた状態、いわゆる飛沫(直径約5μmほど)をある程度抑えることができるので、主に自分から外に病原体を出しにくくすることで感染の予防につながります。

社会にマスクがいきわたり、感染した人から出る病原体を外に出にくくしてもらわないと、感染が蔓延してしまうことにもなりかねません。つまり、自分がかかりたくなかったらマスクを買い占めるのではなく、病気にかかっているかもしれない”他の人”にマスクをしてもらうのが本来有効な手段なのですが。

何にせよ、サージカルマスクは近くの薬局さんでは売り切れですし、ネットショップでは普段の何倍もの高額で売られていで、なかなか手に入れにくいのが現状です。

物理化学者で京都女子大名誉教授の小波秀雄先生が、新型コロナウイルスのようなタイプのウイルスの殺菌(不活性化)を踏まえた、家庭でできる使い捨てサージカルマスクの再利用のための洗浄方法を考案し、ネットに発表されています。
理屈としては正しいと思いますのでリンクを掲載します。ただし、医学的にどうかはエビデンスがありませんので”自己責任で”ということになります。

ポイントは、界面活性剤により化学繊維に水分がなじみやすくすること、界面活性剤によるウイルス被膜(エンベロープ)の破壊と温度を利用したウイルスの破壊です。

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